ことのほか壮大で「力強い母の歌」
尺八も三味線もふんだんに入ってて
その他の楽器もたくさん使われていて
これらが
どんどんどんどん強まる音のパワーをも
しかと抱え込む歌声が強く届き
母性さながらこの身を包んでくれる①
アコーディオンの波に乗り一緒に歌ってる
海鳥のような精妙できめ細かい声
〽カキはおいしく なるという
ほら、海鳥だよ
絆の種類がまたひと味ちがう兄弟愛から
母へ向ける愛が
無骨でかっこよくて②
歌に入る前のインプロっつーのかな
〽あぁぁ~ああぁ~あー ってやつでさ
初っぱなからワクワクするね♪
「ころころ木琴」と「ころころこぶし」
なんか
2番から3番への間奏とかかわいいし
かわいいくせに
ザ・永六輔の詞がじんわりと効いてくる
それにしてもコーラスは
チームKの方々なのかしら?なんて
思ったりなんかしちゃったりしてみて③
その③がチュルルルルルリンって終わって
4秒間の静まりの次には
一転してブルージーってすごくない?
楽器にぬるりと溶けてく声が
甘くて深くてセクシーでゾクッとするよ♡
・・・なんかさぁ
霧雨の宵なんかに聞いたら最高だろうな
いつ聞いても最高だけどね④
『ギターが泣く』とはこのことか、と
調べとともに声が重なり
声を追いかけ調べが重なり
あぁでも
〽指で割く
演奏が無くなるとこも好きだし
あぁでもでも
弦楽器がこれでもかって泣いてゆく
2番から3番への間奏も好きなんだよな⑤
笛が吹雪を連れてくる
楽器の種類はそれなりにあるのだけど
ズンチャズンチャがメインで
音の数が少なめだから
声がはっきりビンビン伝わる歌は
このタイトルの物語を
まんが日本昔ばなしみたいにさ
語って聞かせていただいてるような⑥
来たぞ、来た来たぁー!的な
任侠エリアに移行する⑦からは
巻き舌もゴリゴリに
光景が浮かんでくるのもさることながら
なるほど
〽見せてあげたい
見せてあげたい相手は母であったのかって
今さらながらに気づく⑧
いづれも共通しているのは
繰り返す歌詞(譚歌)の部分があって
呼んでくだせぇ 呼んでくだせぇ
月も雲間で 月も雲間で
縞の合羽に 縞の合羽に
と
人の情けを 人の情けを
義理が負い目の 義理が負い目の
行くが俺らの 行くが俺らの
ちょっともぉこれ見事中の見事じゃんか
ちょっともぉ
これだけでワイン1本飲めるよね
重めの赤ね
唯一の“母の立場ソング”は
⑦⑧からだとなおさら
女性像をかもす声色に聞こえ
せりふさえも歌舞伎の女形チック
あ、これも繰り返す歌詞あるんだね
こっちの繰り返しはなんだか
お胸に手を当ててギュッと思いをはせる⑨
まずもってこれをあたしは
“娘から母への歌”って考えてたから
本家である美幸さまの柔らかい声を
すっかりイメージしておりますれば
なんと
福田こうへいが歌うバージョンのそれは
〽あなたの笑顔
あなたの言葉
あなたの背中
ハイキーの聞かせどころも際立ちまくり
守る、いや、護る声に温かさを感じる⑩
今回
この1枚の中では最長の5分47秒
幾三ワールドのドラマ参上である
言葉の運び方には
どこか尾崎豊の「シェリー」をおぼえ
ゆ~らゆらとワルツに誘われながらも
優しく涙をうながしてもくれる⑪
幾三ワールドがつながって最終曲
季節は正に今
毛穴から入ってくる「サ行」
白髪はあたしのほうが多いけれど
なっんて切ない
どうにも切なくなる
あからさまに切なくある美学ゆえ
福田こうへいが
福田こうへいで
ちょー難しい曲節を
歌を歌として歌って仕上げる美技⑫
と、切らせず一気に通して聞く
母
母さん
おふくろ
おふくろさん
母ちゃん
母さ
おっ母さん
お母ちゃん
かあさん
聞く側は
年代や、立場や、いる場所も、様々なれど
あたくしとしては
ドライアイも忘れる勢いで
目が魂が熱くうるおう「母」
ヘッドフォンで聞けばすぐそこに
スピーカー近くで聞けば臨場を増し
少し遠くで聞けば声の豊かさ良さに酔い
殺風景なこの部屋に
さもしい自分の心に
染み入るセラピーアルバムだ
ジャケットは
ターキーレッドの夕焼けに黒スーツ
柄はレオパードかしらね
うん
3様の表情もとても素敵で
楽曲タイトル字はほんのりにじみ
十二の雪あかりになって彼を照らす
このたびの
アルバム「母」のリリース
まことにおめでとう申します
(*^ー^)ノ🍷
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